アフターサービス

リシャール・ミルではお客様に最高のカスタマーケアを体験していただきたいと考えています。メンテナンスとしてお持ち込みいただいた時計は、すべて新品同様の状態になるまで修理しています。リシャール・ミルの時計の構造は、効率的なリペアを念頭に置いた設計になっています。

リシャール・ミルのあらゆる時計を修理、修復する時計職人たちが取り組む作業は、まさに驚異的です。

診断、評価、修復、修理、そして検査をモットーとするアフターサービス部門。そこでは、一切のミスや誤りは存在しません。 ストラップを取り付ける前の最後の検査で欠陥が発見されれば、もう一度最初から全ての作業を実施しなければならないのです。



リシャール・ミルのタイムピースは極めて複雑であり、キャリバーには規格化された部品がないため、修理や、計時の精度・機能・パワーリザーブに関わる無数の検査、外観の検査、そしてケースの修復には膨大な時間がかかります。ただし、それもリシャール・ミルの哲学の一部であり、お客様に最高のサービスを提供する上で妥協することはありません。

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アフターサービス

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ブランド創設から39,000本余りのウォッチが製造されてきました。工場を出た時計に対しては、世界中でスイス基準のメンテナンスを提供しています。

パリ、ロンドン、シンガポール、ロサンゼルスなど、世界各地のリシャール・ミル ブティックでは、いつでもお客様を迎えられるように時計職人が待機しています。最寄りのアフターサービスのアトリエでは、日常生活でちょっとした衝撃を受けたり、軽くぶつけた程度であれば、速やかに対処することができます。

密接な関係

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アフターサービスセンターに勤める30人の時計職人はそれぞれ、製造工場から派遣される講師の職人から訓練を受けているため、専門技術の水準は均一に保たれています。現地勤務の時計職人は、最新技術が駆使された複雑な時計の修理に関する追加トレーニングに定期的に参加し、絶えず知識と技術に磨きをかけています。そのため、問題の80%以上は彼らが独力で解決可能です。診断、評価、修復、修理、そして検査は、アフターサービス部門のモットーとなっています。

教育を継続する

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「点検・修理の大部分は、各地のブティックや外部の専門アトリエで対応可能です。それが不可能な2割ほどの場合については、送られてきた時計をひとつひとつチェックして必要な作業を決定します。お客様にとってアフターサービスがいかに重要であるかはよく理解していますので、どの基準でも満足してもらえるよう常にサービスを刷新しています。」とアフターサービス責任者のリュック・ジャノタは説明します。

戦略部門

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防水性

リシャール・ミルでは30、50、100、または300mの防水性能を誇るタイムピースを設計し、検査を行っています。ケース、風防、リューズ、そして各シーリング材は温度の変化に日々さらされるため、防水性能は毎年自然と低下してしまいます。リシャール・ミルでは、お手持ちのタイムピースの防水性を最適に保てるよう、一年に一度チェックに出されることを推奨しています。

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ストラップ交換

リシャール・ミルでは創業時より、ストラップを重要視しており、装着感はブランドの最優先事項に数えられています。何百色という豊富なカラーバリエーション、素材もサテン、アリゲーター、ラバー、レザー、ベルクロ®などから選択が可能。留め具はピンバックルまたは貴金属ストラップから選択でき、レディスコレクションには貴金属を贅沢に使用したストラップもあります。スプラインネジの締め付けは複雑で、ストラップをケースと完璧にフィットさせつつ適正な締め付けトルクを守るために、ストラップの交換作業は必ずリシャール・ミルの職人が行わなければなりません。

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注油

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オイルはあらゆる機械の要となるものです。機械から出る摩耗粉の吸収には限度があるため、オイルがその役割を十分に果たすことができる期間もまた限られています。
時計は部品や配置によって古いオイルの取り除き方が異なります。オイルを取り除いた後は部品を再び組み立て、注油を行います。

注油

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時計1本に使用されるオイルの量はごくわずかで、指貫一杯ほどのオイルがあれば数百本の時計に注油を行えます。ただし、1本の時計に使用するオイルの種類は8~15種類に及びます。どのオイルにも、発生する摩擦の種類・量、そして回転や運動のスピードに応じた異なる特性が備わっており、これはタイムピースを規則正しく機能させる上で極めて重要です。オイルには、サラサラとしたものや粘度が高いものがあります。どのオイルも酸化を防止し、部品間の摩擦を軽減、また役割を果たす上で望ましい位置に留まるようになっています。

注油を調整する

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計時精度

適正な修理点検と注油が完了したら、日常生活での利用を想定した姿勢で、温度を変化させながら規則性を検査する必要があります。

時計のムーブメントは、ケースなしで計測した場合とケース内で計測した場合で精度が異なる点にも注意しなければなりません。



たとえ簡単な基礎検査のために持ち込まれた時計の場合でも、正確な精度調整を行ってからオーナー様に返却するまでに2週間はかかります。時計の計時精度は、最先端のコンピュータ制御方式で温度と姿勢を変えながら確認します。



時計の検査が完了したら、クリーニングと仕上げ直しを済ませたケースにムーブメントを収めます。その際にケース本体、リューズ、ベゼルに新しい防水材を使用します。防水性能は圧力に変化をつけながら確認し、時計の機能にはケーシング後に再び視覚的・物理的な品質検査を実施します。

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ケースの仕上げ直し

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メンテナンスとしてお持ち込みいただいた時計は、ケースも新品同様の状態になるまで修理を行います。リシャール・ミルでは、頑丈な金属製の部品と、表面加工を施されている部品や特殊な非金属素材の部品とで仕上げ直しのプロセスが異なります。

この工程は非常に複雑なため、相応の時間が必要とされます。軽い傷であれば分解せずに簡単に取り除けることもありますが、ケースに徹底した仕上げ直しを行う場合にはムーブメントを取り外し、時計を完全に分解しなければなりません。

ケースの仕上げ直し

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ケースに表面加工が施されている場合には状態を検査し、必要ならばコーティングを落としてからクリーニングを行ったあと、再びコーティングを施します。しかし傷やくぼみが深すぎる場合には、パーツを全て交換しなければなりません。
複合素材や特殊素材を使用した時計も同様であり、表面に深い擦り傷がある場合には該当部分を交換する必要があります。
ジェムセットのケースは、貴石をセットした表面部分が複雑になっているため、一層特別な扱いが求められます。ケースの状態が著しく悪い場合には、ジェムセッターがストーンを取り外し、新しいゴールドベゼルにセットし直します。欠けているストーンがあれば、新しいストーンをセットし、新品同様の時計をお客様にお戻しできるようにします。
最後に最終的な品質検査を行います。タイムピースは、オーナー様に返却する前に全ての情報が記録されます。

継続的な配慮

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品質管理
マニュファクチュール